HPV検査
<説明>
細胞診とHPV検査の併用で子宮頸がん検診の精度が飛躍的に向上します。

子宮頸がんの症状は?

初期の子宮頸がんは、ほとんど自覚症状がありません。がんが進行すると、月経でないときの出血や性交渉の際に出血がみられることこともあります。 子宮頸がんはがんになる前の段階で発見できるため、自覚症状がなくても定期的に子宮頸がん検診を受ける必要があります。

HPVとは?

ヒト・パピローマウイルス(Human papillomavirus:HPV)というウイルスのことです。
HPVには100以上のタイプがあり、子宮頸がんの原因となるのはその中で「高リスク型」と呼ばれるごく一部のタイプです。このHPVは性交渉によって感染しますが、高リスク型HPVに感染しても、子宮頸がんを発症する確率は1000分の1くらいだといわれています。

HPVはどうやって感染するのですか?

HPVは性交渉により感染するウイルスです。性交経験のある女性であれば誰でも感染する可能性があるとてもありふれたウイルスです。性交経験のある女性の半数以上はHPVに感染したことがあるといわれています。

HPVに感染すると子宮頸がんになるのですか?

「HPV感染=子宮頸がん」ではありません。HPVに感染しても多くの場合は、免疫力によってウイルスが体内から排除されますので、子宮頸がんになることはありません。しかし、ウイルスを排除することが出来ずに感染が長引いてしまうと(持続感染)、平均で10年以上の期間をかけて子宮頸がんに進行する可能性があります。

HPVのワクチンはありますか?

HPV感染を予防するワクチンがあります。日本では平成21年12月から認可、使用可能になりました。アメリカをはじめ世界の100ヶ国以上で承認されています。(2008年7月1日現在) このワクチンはHPVの「16型」、「18型」というタイプの感染を防ぎますが、その他のタイプの感染は予防できないため、例えワクチンを接種したとしても子宮頸がん検診は必要です。

子宮頸がんにならないためには?

定期的に精度の高い検診を受けていれば進行がんになってから発見されるということはまずありません。子宮頸がんはがんになる前の段階で発見できますので、定期的に検診を受けることをお勧めします。

何歳から検診を受ければいいのですか?

厚生労働省では20歳から子宮頸がん検診を受けるように勧めています。また、アメリカでは30歳以上の女性はHPV検査も一緒に受診するように勧められています。

HPV検査とは何ですか?

子宮頸部の細胞を採取し、子宮頸がんの原因となるHPVに感染しているかどうかを調べる検査です。従来からの検査法(細胞診)にこのHPV検査を併用することで、前がん病変をより確実に発見することが可能になります。検診先進国のアメリカでは、30歳以上の女性は細胞診とHPV検査を両方受けるように勧められています。

細胞診とHPV検査の両方を受ける必要がありますか?

両方を受診することをお奨めします。
細胞診はがんの発見率は高いのですが、前がん病変の発見では20〜30%の見逃してしまします。しかし、HPV検査はがんの原因ウイルスの検査なので精度が優れています。細胞診とHPV検査を併用することで、診断の精度をほぼ100%にまで上げることができます。また、HPV検査で将来がんになるリスクの有無もわかります。

HPV検査で陽性だった場合はどうすれは良いのですか?

HPV検査の結果が陽性でも、それほど心配する必要はありません。HPVはごくありふれたウイルスで性交渉の経験のある女性なら誰でも感染の可能性はあります。また、HPVに感染しても多くの場合は免疫力によって体内から排除され、1〜2年後には陰性になります。
ただし、HPV陽性ということは前がん病変を起こしうるウイルスに感染しているということですので、医師の指示に従い、精密検査や定期検査を受けてください。

子宮頸がん検診の結果、細胞診、HPV検査とも陰性でした。 子宮頸がんの心配はないと考えてよいでしょうか?

HPV検査が陰性ということはがんの原因を持っていないわけですから安心してよいでしょう。米国のガイドラインでは99.9%心配はないとしています。 但し、定期的(3年毎など)に検診は受診してください。

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